【Kotlin】レッスン2-01:比較演算子と論理演算子を学ぼう|基本と使い方を丁寧に解説

一つ前の章ではKotlinの基礎文法について学習しました。
今回はからは、Kotlinの制御構造について学習していきましょう。
Lesson1:基礎文法編
Lesson2:制御構造編
・Lesson2-1:比較演算子と論理演算子を理解しよう ◁今回はココ
・Lesson2-2:if文による分岐処理を理解しよう
・Lesson2-3:when文による分岐処理を理解しよう
・Lesson2-4:スマートキャストを理解しよう
・Lesson2-5:for文による繰り返し処理を理解しよう
・Lesson2-6:while文による繰り返し処理を理解しよう
・Lesson2-7:繰り返しを制御しよう
・Lesson2-8:エラーメッセージを読めるようになろう
・Lesson2-9:例外処理を理解しよう
・確認問題2-☆1:ハイアンドローゲームを作ろう
・確認問題2-☆2:数字当てゲームを作ろう
・確認問題2-☆3:簡単なじゃんけんゲームを作ろう
Lesson3:関数編
Lesson4:コレクション編
Lesson5:オブジェクト指向編
Kotlinにおける比較演算子と論理演算子の基本とは?

Kotlinではプログラム中で値を比較したり条件を判断するために「比較演算子」や「論理演算子」が使われます。
これらはプログラムの基本的な動作を理解するための重要な要素であり、今後学ぶ条件分岐や繰り返し処理でも役立ちます。
本記事では初心者の方にもわかりやすい形でそれぞれの役割や使い方を解説します。
比較演算子の役割と使い方|==・!=などの基本を理解
比較演算子は2つの値を比較し、その結果として真(true
)または偽(false
)を返します。
例えば数値や文字列が同じかどうかを確認する際に使用します。
主な比較演算子と意味
==
:等しい(例:5 == 5
→true
)!=
:等しくない(例:5 != 3
→true
)<
:小さい(例:3 < 5
→true
)>
:大きい(例:5 > 3
→true
)<=
:以下(例:3 <= 3
→true
)>=
:以上(例:5 >= 3
→true
)
比較演算子の使用例
val a = 10 val b = 20 val c = "abc" val d = "hello" println(a < b) // 結果: true println(a == b) // 結果: false println(c != d) // 結果: true
これらの演算子は条件の判断に広く使われ、数値や文字列の比較でも利用できます。
論理演算子の基本と活用|AND・OR・NOTを使いこなす
論理演算子は複数の条件を組み合わせる際に使用されます。
それぞれの条件を評価し、全体の結果を真(true
)または偽(false
)として返します。
主な論理演算子と意味
&&
:論理積(AND)
すべての条件がtrue
のときにtrue
を返します。(例:(5 > 3) && (10 > 5)
→true
)||
:論理和(OR)
いずれかの条件がtrue
のときにtrue
を返します。(例:(5 > 3) || (10 < 5)
→true
)!
:否定(NOT)
条件がtrue
の場合にfalse
を返します(逆も同様)。(例:!(5 > 3)
→false
)
論理演算子の使用例
val x = 15 val y = 5 println((x > 10) && (y < 10)) // 結果: true println((x < 10) || (y < 10)) // 結果: true println(!(x == y)) // 結果: true
範囲演算子(..)の使い方|数値の範囲を指定して繰り返す
範囲演算子..
は、特定の範囲を示す際に使用されます。
例えば「1から10までの数字を表す範囲」などを指定できます。
for (i in 1..5) { //1から5まで処理を繰り返す println(i) } // 結果: 1, 2, 3, 4, 5
このコードで出てきたforは繰り返し処理をするための構文で、Lesson2-5で詳しく学習するものです。
このようにこの範囲演算子や既述の比較演算子、論理演算子は様々な条件式の中に登場し、使用されます。
この記事のまとめ|Kotlinの演算子を使いこなす第一歩
本記事ではKotlinの比較演算子と論理演算子について学びました。
これらは条件を評価しプログラムを制御する基盤となります。
次回はこれを活用した「if文による分岐処理」を学び、プログラムの流れをコントロールする方法を深掘りしていきましょう。
比較演算子と論理演算子の練習問題

この記事は練習問題はありません。
次以降の分岐処理や繰り返し処理の記事の中で何度も使用することになりますので、そちらで復習するようにしてください。